永遠の愛を信じますか?~「きみに読む物語」(ニック・カサヴェテス)

小説が原作になっている映画。どちらを先に読むのか、観るのか、悩むときがあります。先に小説を読んでしまうと映画を残念に思ったり、その逆もあるでしょう。「きみに読む物語」はどちらでも問題ありません。小説には小説の良さが、映画には映画の良さが存分に出ています。

最も演技が輝いているのが現代のアリー役であるジーナ・ローランズです。認知症で施設にいる設定なのですが、自然な演技力に吸い込まれそうになります。喜怒哀楽の切り替えは名女優というより、本物のアリーに見えてくるでしょう。

ニック・カサヴェテス監督は、ジーナ・ローランズの実息子です。ニック・カサヴェテスは二世子役として俳優からスタートしました。それがこの傑作です。しかも、母親を重要な役にするとは、さすがは映画に魅せられた血でしょうか。

父親も俳優と監督をやっていました。父親のジョン・カサヴェテスが出演した「ローズマリーの赤ちゃん」も名作ですよね。まだ、あります。ニック・カサヴェテスの妹ゾエ・カサヴェテスも監督です。スゴイ一家としか言いようがありません。

「きみに読む物語」のテーマは永遠の愛はあるのか?だと思っています。観終わったあと、じっくりと考えてみてください。