フランス映画の停滞期を壊した映画~「ディーバ」(ジャン=ジャック・ベネックス)

「ディーバ」はジャン=ジャック・ベネックスにとって初監督作品でした。あらゆるアートを取り込んで難解になっていったフランス映画への新しい光です。物語はとてもシンプルですが、しっかりとヌーベルバーグの映像美は継承しています。フランス国内での評価は高く、あっという間に、それは世界中へと広がりました。

「ディーバ」。それは歌姫です。オペラ歌手が出てきます。原作とは別の魅力を引き出していました。どちらかと言えば、ミステリー小説の部類に入る物語を、美しい映像で、まったく違う世界観を描いています。

その後、ジャン=ジャック・ベネックスは「溝の中の月」を発表します。ナスターシャ・キンスキーの美しさを存分に引き出した映画でしたが、評論家の絶賛と比較して、あまり売れなかったようです。

そして、3作目の「ベティ・ブルー」。未だに、この映画をオールタイム・ベストの1位に挙げる人も多い名作中の名作。この映画では、女優ベアトリス・ダルが狂気に変わっていく様子を淡々と描いていました。

ジャン=ジャック・ベネックスは監督としては寡作です。ただ、「ディーバ」から始まった3作はどれもが絶品の映画。もしも、「ディーバ」を気に入ったら、ぜひ、3作とも観ることをオススメします。