ヨーロッパの映画は独特な香りが流れてきます

主役は2人。アントニオ役のマルチェロ・マストロヤンニ、ジョバンナ役のソフィア・ローレン。豪華です。スターはオーラがちがいます。イタリアを代表する2人の役者が共演しているだけでも観る価値があるでしょう。

さらに、音楽はヘンリー・マンシーニです。有名な映画としてはオードリー・ヘップバーンの「ティファニーで朝食を」や「シャレード」。「ピンク・パンサー」のテーマは一度でも聞いたことがあると思います。

ストーリーは、第二次世界大戦をはさんだ恋愛ものです。悲しい運命と、戻すことのできない時間の流れが残酷なまでに描かれています。その点から反戦映画として評価する評論家が多く、実際、そういう面もあることは事実です。

ただ、ふつうに映画を観るなら関係ありません。たとえ、悲劇的であっても、タイトルにある「ひまわり」が出てくるシーンで癒されます。あの場面がなければ、ひまわりをモチーフにしていなけれれば、もっと戦争の暗い影をおとした映画になっていたでしょう。

世に言われる名作。今も残る映画はそれなりの理由があります。「ひまわり」はそんな映画のひとつです。そう、何度も見たくなってしまう映画。それが名作と呼ばれるものです。

ヌーベルバーグの金字塔~「勝手にしやがれ」( ジャン=リュック・ゴダール)

名作です。隠れた名作では決してありません。監督はジャン=リュック・ゴダール、原案にフランソワ・トリュフォー。ものすごいコンビです。「勝手にしやがれ」で1960年代の映画が始まったと言っても過言ではないでしょう。

ゴダール監督の映画は難しいと思っている方がいるようです。名前は知っているけれど…や、古い映画だし退屈じゃないの…など、意外に観たことがない人が多くいます。なので、ここであえて選んでみました。たしかに、「気狂いピエロ」などは考えこんでしまうかもしれません。

単純に言い切ります。この映画の魅力はカッコイイことです。主役のジャン=ポール・ベルモンドは、失礼ですが、二枚目の俳優には見えません。でも、ちょっとした仕草や視線などのカッコイイ演技です。演技には思えません。ハンフリー・ボガードに憧れている一人の男がそこに立っているだけです。

また、相手役のジーン・セバーグが、さらにカッコイイ女性になっています。「悲しみよこんにちは」などにも出演しているヌーベルバーグを代表する女優です。意外なことに、これが代表作で、最高のヒット映画でした。

最後のシーンでは究極にクールな展開をしてくれます。パトリシア役のジーン・セバーグが、ミシェル役のジャン=ポール・ベルモンドを裏切るような形になるのですが、決して嫌味な感じを受けません。

もし、まだ、観ていない方がいればオススメです。古い映画?時代遅れ?関係ありません。ただただ、カッコイイ映画です。

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